みなさん、新型コロナウイルスの対応お疲れ様です。
実は最近、新型コロナウイルスの影響で献血の機会が減り、輸血用の血液製剤が不足しています。
今日では、血液製剤専用の血液照射装置が広く普及し、リニアックを使用した血液照射はほとんど実施されなくなりました。また、すでに照射済みの血液製剤を購入することもできるようになりました。
しかしここにきて、再びリニアックで血液照射しなければならない施設がでてきています。
40歳以上の技師の方は経験あると思いますが、90年代までリニアックを使用した輸血用の血液照射は、日常業務で一般的に実施されていました。
今回は血液照射のことをよく知らない方のために、血液照射の資料を以下にまとめましたので参考にしてください。
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血液照射ガイドライン
■輸血によるGVHD予防のための血液に対する放射線照射ガイドライン(輸血後GVHD対策小委員会)
輸血によるGVHD予防のための血液に対する放射線照射ガイドラインⅤ(要旨) (2010年1月)
輸血によるGVHD予防のための血液に対する放射線照射ガイドラインⅤ(全文)
血液照射装置の管理マニュアル
輸血用血液の照射に関する技術的検討―血液製剤照射装置管理マニュアルについて―(長田・他)
リニアックを使用した血液照射
リニアックを使用した血液照射は90年代に一般的に実施されていたために、すでに技術が確立されています。文献は少し古いですが、以下の文献が参考になると思います。
学術調査研究班報告 血液照射における医療機関へのアンケート調査および技術的ガイドライン(松本・他) 日本放射線技術学会 1997.10 第53巻10号
写真フィルム感光式マーカー
写真フィルム感光式マーカー(RAD-SURE:ラド・シュアー)
X線源装置とγ線源装置の両者に対応する。
写真フィルムが放射線により感光する原理を用いている。
15Gy 用と 25Gy 用とがあり、さらにX線用と高エネルギー用とがある。
冷暗所で保存し、開封後は冷蔵庫に保管する。照射後の退色変化はない。
血液照射の診療点数
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