みなさんのご施設では、新人はどのような扱いですか?
しっかりと技師一人として数えて業務調整を行いますか?
よく、技師が一人前になるまでは新人技師は技師一人として数えないということを聞きます。
つまり、この場合、新人がその部署にいても、その新人は技師として見てもらえないということです。
この考え方は、一見理にかなっているように思いますが、実は大きな間違いを犯しています。
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新人に仕事を任せるためにやるべきこと
人は責任や仕事を任されるとやる気になります。
やはり仕事を任されると、頼りにされていると思い、嬉しくなるものです。
頑張ろうと張り切って仕事に取り組みます。
つまり、新人を技師一人として数えないというのは、新人にとっては、いつまでたっても認めてもらえないと考えてしまいます。
新人を”技師”として扱わない施設は、新人をとる資格はありません!
できる人を中途採用で雇ってください!
その部署がスペシャリストの集団で運用しているのならこの考え方もありです。でも、そのような集団は、人員が揃っていれば問題ありませんが、人員不足に陥ると、途端に業務は破綻してしまいます。非常に脆い組織です。
強い組織にするためには、絶対に業務調整は新人も含めるべきです!
新人を含めて業務をマネージメントしてください。
基準はここです!
ここから新人が育ってくれば、業務がよりスムーズになって余裕がでてきます。
だからって、ここでベースアップしてはダメです!
新人が人並みに業務こなすようになってきたから、ここでベースアップすると、次に新人が入ってきたら、すぐに業務は破綻してしまいます。
ベースはあくまでも新人を含めたときの業務量と人員です。
これを守れば強い組織になります。多少のインシデントも余裕をもって対応することができます。
余裕ができれば、研修や勉強会、訓練、ミーティングを行えます。研究の時間も確保できるし、カンファレンスに出席することも可能です。
プレゼン資料、報告書の作成は業務時間内にやりましょう
『プレゼン資料や研究なんてものは残業でやるもの!』なんていっている人は、もう時代遅れです!
今すぐその考え方を変えましょう!
部下に残業させるのは、あなたにマネージメント能力がないといっていることと同じです!
そんな無能なあなたと残業している部下は大変です。
部下が残業していることを恥じてください。残業しないと回らない状態なら、早急に業務改善しなければなりません。
頭をフル回転させて、うまく業務時間内でやりくりしましょう。
それでも業務時間内に仕事が終わらないのであれば、人員に対して業務量が多すぎです。
人員を増やすことができないのであれば、その業務量を減らすことがあなたの仕事です!
部下と一緒に仕事して、『今日は疲れたね〜』なんていっていては、なんの解決にもなりません。
部下が気持ちよく仕事ができる環境を整える。
それをやるのは あ な た です!
新人の仕事をサポートしましょう
そもそも業務調整するときの基準や考え方が間違っていることをお話しました。
業務量がうまく調整できれば、今までの悪循環から好転してきたことを実感できると思います。
そうなると、余裕をもって新人に仕事を任せることができるようになります。
新人にどんどん仕事をやってもらいましょう。
新人といえど社会人です。
危ないときはあなたがサポートすればいいんです。
でも、このとき、間違ってもあなたが主役になってはダメですよ!
仕事を奪うのではなくて、サポートですからね。
新人に考えさせてください。
できなくてもいいんです。
その姿勢や意識、動機づけが大事なんです。
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