我々診療放射線技師は、ポータブル撮影で感染症患者さんの病室に入る際、ガウンを着用します。
撮影が無事に終了して、さぁ帰るか…
マスクにガウン、グローブっと…
あれ!?
順番どうだっけ?
久しぶりのポータブル撮影で、ガウンの着用・脱衣手順を忘れてしまった方やそもそも知らなかった方に、今回はガウンの着用・脱衣の手順をまとめておきます。
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ガウンの着用手順
順番 | 手順 | 注意点 |
1 | 手指衛生を行う | |
2 | ガウンを着用 | 頭を通し、腕を通して腰紐を結ぶ。 手指衛生では落としきれなかった菌や埃が付着するため、 必ずガウンの内側にのみ触れるようにして着用する。 |
3 | マスクを着用 | 鼻・口・顎をしっかりと覆う |
4 | ゴーグルがあれば装着 | |
5 | グローブ(手袋)着用 | ガウンの袖から肌が露出していないか確認する。 |
ガウンの脱衣手順
順番 | 手順 | 注意点 |
1 | グローブ(手袋)を外して廃棄する | グローブは、袖口から裏返しながら外す。 |
2 | 手指衛生を行う | グローブは目に見えない穴が開いているときがあるので、手が汚染しています。 しっかりと手指衛生を行いましょう。 |
3 | ゴーグルを外して廃棄する | テンプル(耳の辺り)の部分をもって外しましょう。 |
4 | ガウンを脱いで廃棄する | ガウンの胸元を引っ張り、首紐をちぎる。 ガウンの表側が内になるようにして丸めて破棄する。 |
5 | マスクを外して廃棄する | 口元のマスク本体を触らず、ゴムをもつ。 |
6 | 手指衛生を行う |
動画で詳しく確認したい方は、下記のサイトがオススメです。
看護roo! ガウンテクニック(3) ガウンの付け方と外し方
基本的な考え方
使用前は、患者に触れる面が最も清潔である必要があります。そのため、技師自身が保持する菌や埃を患者に接触させないために、技師に触れる面を不潔と考えます。
逆に使用後は、患者の血液や体液などで汚染された部分から、技師が感染するのを防ぐために、汚染された面が不潔、技師自身が清潔と考えます。
この考え方を守れば、着脱時にどこをもてばよいかわかると思います。
ポータブル装置やカセッテは、入室前は不潔になっているのでしっかり消毒をして、装置やカセッテを清潔にしてから入室。撮影後のポータブル装置は、不潔になっているので、しっかりと消毒してから退室するということになります。
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