ディープラーニング検定とは　AIを効率よく学習するために

みなさんこんにちは

最近は人工知能（AI：Artificial Intelligence）を活用した自動認識などの技術が、撮影の分野にも導入され始めてきましたね。

医用画像診断支援システム（CAD：Computer Aided Diagnosis）はまさに活況で、増え続ける医用画像から誤診を防ぐために、積極的に導入している施設も多くなってきました。そして、メーカー各社はこれらの分野に対して精力的に研究開発を行っており、毎年ITEMでも関心の高いトピックスの一つになっています。

そのような中、いち早くその必要性や将来性に気付いた研究者は、初期の段階から研究の対象としてAIを用いてきました。しかし、放射線技師の研究者がAIの分野に積極的に参加しているという話は今でもあまり聞こえてきません。本来画像の精度管理や処理に精通している我々技師が、このような新しい技術の参加に消極的な姿勢のままでいることは大変残念なことであると思います。

やはり、AIの分野は求められる内容が高度であったり、少し敷居が高いという印象があるようです。高等数学や統計解析、プログラミングスキルなどが求められ、これらの内容を習得するために、自ら最適な教科書を探して学習することは、大変困難な作業であると想像できます。

放射線技師.com

2016.04.03

４. プログラミングスキルの必要性

https://放射線技師.com/public_html/2016/04/03/%ef%bc%94-%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%ab%e3%81%ae%e5%bf%85%e8%a6%81%e6%80%a7/

　今回、診療放射線技師としてキャリアアップしていくために、役立つスキルとして、プログラミングスキルを紹介します。学生の頃、実習で教科書の内容を丸写ししたり、プログラミングできる学生のコードをコピーしていたあれです。それで単位は取得することができた...

興味はすごくあるんだけど、何から手をつけてよいかわからない。AIがどういう形で我々の撮影技術に活用できるのか想像つかない。

そのような意見はよく聞きます。私もここ2、3年の間、ディープラーニングに関わる様々な講習会や勉強会などに参加して、それらの内容を自分なりにまとめて、ようやくなんとなくディープラーニングの概要がつかめてきたような気がしています。

もっと簡単にディープラーニングの内容を短時間に効率よく学習する方法がないか探していたところ、日本ディープラーニング協会が2017年からディープラーニング検定というものを実施していました。この検定は、ディープラーニングに関する知識を有している人材を育成することを目的に創設されたものです。

ディープラーニング検定は、ジェネラリストを対象にしたG検定とエンジニアを対象にしたE検定に分かれています。G検定の内容を学習すれば、ディープラーニングの基礎知識および体系的な内容を理解することができるようになります。そしてE検定では、受検するために講習会を受講する必要があり、こちらの内容を学習すれば、ディープラーニングを実装するためのスキルを習得することができます。

1 ディープラーニング検定とは
2 G検定概要
3 E検定概要
4 書籍

ディープラーニング検定とは

日本ディープラーニング検定協会の説明を以下に記します。

ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材（ジェネラリスト）と、ディープラーニングを実装する人材（エンジニア）の育成を目指します。各々に必要な知識やスキルセットを定義し、資格試験を行うとともに、協会が認定した事業者がトレーニングを提供します。各々年二回実施予定。日進月歩する技術であることから、検定・資格実施年毎に実施年号を付与します。

一般社団法人日本ディープラーニング協会ホームページより引用

一般社団法人日本ディープラーニング協会【公...

一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】

https://www.jdla.org

本協会（JDLA）は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指します。

G検定概要

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。

受験資格制限なし
実施概要試験時間：120分
知識問題（多肢選択式・220問程度）
オンライン実施（自宅受験）
出題範囲シラバスより出題
受験費用一般：12,000円（税抜）
学生：5,000円（税抜）
※2020＃2のみ一般：6,000円（税抜）学生：2,500 円（税抜）

一般社団法人日本ディープラーニング協会ホームページより引用

E検定概要

ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定する。

受験資格
JDLA認定プログラムを(＊1)試験日の過去2年以内に修了していること
実施概要
試験時間：120分
知識問題（多肢選択式・100問程度）
各地の指定試験会場にて受験
試験会場
お申し込み時に、希望会場を選択
出題範囲
シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題
受験費用
一般：33,000円（税込）
学生：22,000円（税込）
会員：27,500円（税込）

一般社団法人日本ディープラーニング協会ホームページより引用

E資格の試験範囲（シラバス）

応用数学：線形代数、確率・統計、情報理論
機械学習：機械学習の基礎、実用的な方法論
深層学習：順伝播型ネットワーク、深層モデルのための正則化、深層モデルのための最適化、畳み込みネットワーク、回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク、生成モデル、強化学習、深層学習の適応方法
開発・運用環境：ミドルウェア、軽量化・高速化技術

一般社団法人日本ディープラーニング協会ホームページより引用