今回、診療放射線技師としてキャリアアップしていくために、役立つスキルとして、プログラミングスキルを紹介します。学生の頃、実習で教科書の内容を丸写ししたり、プログラミングできる学生のコードをコピーしていたあれです。それで単位は取得することができたでしょうが、実際に社会にでると、プログラミングスキルは仕事や研究を”より効率的に”進めるためには欠かせないものになります。すべての人がそうではありませんが、ヘッドハンティングされる技師や仕事ができる技師は、プログラミング(コンピューターやネットワークを含む)スキルを備えている人が多いようです。
なぜ診療放射線技師にプログラミングスキルが必要?
それは、我々が置かれている環境を見渡してみれば一目瞭然です。装置のオペレーターである診療放射線技師は、画像を撮るための準備から撮った後の処理、修正、転送、保存など、すべてコンピューターに命令しながら一緒に仕事をしています。コンピューターに命令するボタンを押したとき、コンピューターの中ではどのようなことが起きているのでしょうか?
コンピューターは、あなたが命令したことを忠実に実行しようとします。コンピューターは、プログラムによって予め決められた動作の中に、あなたの考えた情報(変数)を加えて、正確に動作しようとします。情報(変数)だけでなく、装置のプログラムそのものを変えることができれば、あなた好みの動作に仕上げることも可能になります。
我々が快適に生活できるように、影で支えているのは、ハードウェアも然ることながら、他ならぬプログラムされたソフトウエアです。スマートフォンのアプリでゲームをしたり、ニュースをみたり、ネットサーフィンしたり、このページを閲覧したりすることができるのは、すべて誰かが作ったプログラムによるものです。なにげにみているこのページもプログラムの集合体でできています。知らない人がほとんどだと思いますが、試しにインターネットエクスプローラー(IE)の設定のデベロッパーツールもしくは開発者ツールをクリックしてみてください。このページのソースコードをみることができます。
暗号のようなものの羅列ですが、これを理解することができるようになると、ご自身で好きなようにページを作成することができます。今は日本のどこでもインターネットが繋がる時代、自分の必要とするツールをプログラミングして、サーバーにアップしておくと、インターネットに繋がる環境にアクセスするだけで、情報を取り出したり、保存したりすることができます。
今まで放射線技術を支えてきた画像工学の技術は、コンピューターによって発展し、今後の放射線技術を支える技術、遠隔操作や画像認識、人工知能などの技術は、すべてプログラムの上で成り立つ技術です。そして、それを支えているのは、開発者のプログラミングによるものです。装置のアプリケーションを理解する上でプログラミングスキルがあると、装置の癖や開発者の意図が容易に把握できるだけでなく、装置の限界や欠点を開発者や営業担当者へ的確に指摘することができます。さらに、技術的な要求を正確に伝えつつ、商談を有利にすすめることができます。また、このスキルはモダリティを選ばず、どのモダリティでも対応可能です。どのモダリティでも役に立つプログラミングスキルは、診療放射線技師のスキルアップを何より効率的に、圧倒的有利にすることでしょう。
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