みなさんこんにちは
診療放射線学教育学って知っていますか？
これは私たち診療放射線技師の教育そのものを研究対象とした学問分野です。学生教育や新人研修はもちろん、継続教育、教育評価、さらにはICTやVRの活用といった最新の教育手法まで含まれています。そして、この分野の発展を牽引しているのが、「日本診療放射線学教育学会」です。
毎年開催される学術集会では、教育に関する多彩な演題が発表されており、教育者だけでなく、現場の技師にとっても大いに参考になります。
最近の学会演題（一部紹介）
「VRを用いた放射線治療教育の実践と評価」
実際の臨床シーンを模した仮想環境で学生が安全に学習できる取り組み。
「国家試験対策における効果的なICT教材の開発」
タブレットやeラーニングを活用した学習法の提案。
「CTコンソール操作シミュレータを用いた技術習得の検討」
実機を用いず、学生が操作に慣れるための教育支援。
「診療放射線技師学生における業務拡大に対する意識調査」
近年の業務変化を踏まえた教育内容のあり方を考察。
学会では、研究成果を年刊誌『診療放射線学教育学』としても発行しています。
教育現場の事例報告から理論研究、ICT教材の開発報告、教育制度への提案まで幅広く収録されており、現場の指導や研修を担う技師の皆さんにも役立つ情報が満載です。
「教育」と聞くと学校関係者向けの話のように感じるかもしれませんが、現場で後輩を指導する立場になった瞬間から、あなたも教育者です。
診療放射線学教育学を知ることは、技師としてさらに成長し、チーム医療の質を高めるための一歩になるはずです。
ぜひこの機会に、診療放射線学教育学の世界に触れてみてください。
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